納品実例:中古戸建ての販売が一気に進んだケース
- STAFF
- 7月30日
- 読了時間: 4分
実際の物件でお伝えする、ホームステージングしたらこうなったのシリーズ。
今回は中古の戸建てです。

■きっかけ
家具インテリアを設置するも、時間がかかっており、状況のヒアリングに参りました。
統計的にも、海外や金融機関のレポートを見ても、家具インテリアを入れた方が早く・高く売れるのは間違いありません。とはいえ、平均値や中央値の話であって、1件1件を見て行けば、長くかかってしまっている物件もあります。
経験上、こうすれば"絶対"早く売れる!という魔法のような方法はありませんが、こうすると"かなりの確率で"売れない(長期化する)というパターンはあります。
そこで、今回は物件の見直しに参りました。
物件価格 : 4980万
敷地面積 : 120㎡
販売区画数: 5区画
間取り : 4LDK
初回の納品から手直しまで : 181 日経過
物件は、2駅利用可能(徒歩11分)で、小中学校、商業施設ともすべて良好なエリアです
販売価格は近隣相場と比較しても適正で、問合せは多くいただいています
しかし、内覧時に購入希望者へ強く印象づける要素に欠けていたため、検討はされるものの成約にはなかなか至らない状況が課題となっていました。
■初回の納品
1階・2階はホワイトをベースカラーとしたシンプルモダンスタイル。艶有タイルフロア。
初回のインテリア提案では、1階・2階の内装仕上げに合わせて、ホワイト・グレー・ベージュ・アクセントにブラックを効かせたモダンテイストで全体を統一し、納品していました。
■現地の再調査
全フロアを再度調査し、販売不振の原因をさぐります。
▶ここが原因???
写真や現場での見映えは非常に良好だったものの、予算上リフォームを施していない3階部分とのテイストの差が大きく、まるで別の家のような印象になっていました。
実は物件3階は木目フローリング・建具もダークブラウン調で、年代を感じる内装です。
内覧時には上下階で「強い違和感とちぐはぐさ」を生み、まるで別の家のように感じさせてしまいました。特に家具を入れたことでその差異が一層際立ち、物件全体の統一感を欠く結果となりました。
■改善の提案
特に1階〜2階の白×黒を基調としたモダンなテイストを活かしつつ、3階の木目調空間とも不自然な差が生じないように全体をつなぐ必要性を確認しました。そこで、再プランでは部分リフォームによるフロア間のテイスト差という弱点をステージングで補うことを重視し、木目とグレーを組み合わせることで2階と3階の内装テイストを自然に中和・調和させる演出を目指します。
■修正納品しました!


黒フレーム窓や白タイルに合わせ、家具はブラックやダークブラウンを取り入れた落ち着いた路線とし、3階の木目や建具の色味とも調和するトーンに統一。特に1階〜2階の白×黒を基調としたモダンなテイストを活かしつつ、3階の木目調空間とも不自然な差が生じないように全体のつながりを意識する必要があると判断しての修正です。

さらに、すでに長期化していますので、問い合わせを再度アップさせるために、2階だけでなく3階にも追加でインテリアを納品し、フロア全体に一貫した雰囲気を演出しました。(写真の入替え、仲介さんへの連絡などももれなく行います)
■その後どうなった???
再納品 : 4/23
撤去のご依頼 : 5/15 (29 日で成約)
最初のご依頼~手直しまでの期間 : 181 日
手直し~成約までの期間 : 29 日
無事、成約しました!!
購入されたのは、4人家族の方で、内覧時には「家全体の雰囲気が統一され、暮らしのイメージが非常に湧きやすかった」と高評価をいただきました。
また売主さま(ご依頼主さま)からも「価格交渉なく売れた」というご報告をいただき、早期成約を実現する付加価値を提供できた事例となりました。
今回は、部分リフォーム特有のフロア間のテイスト差という物件の弱点を、家具・インテリアのステージングで補い、一貫した住空間を演出することに成功しました。
ステージングは単なる装飾ではなく、リフォームの弱点を補い、物件の価値を最大化する販売戦略の一つとして、大きな効果を発揮できることを示せた事例です。
いかがだったでしょうか?
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